薬草の自然療法

  ★ウメ

  6月は梅干し、梅肉エキス、梅ジュース、梅酒の季節・・・。日本人の生活と梅は、切っても切れない縁があります。

  クエン酸・リンゴ糖を含み、酸味が強い梅は、中国から伝わったものだが、梅干しは日本独自の特産物です。未熟な青梅には

  有毒な青酸が含まれているので、生梅を食べると下痢したりします。しかし、加工するとこの青酸は中和されて毒作用がなくなり、

  逆に薬効を強めるのです。梅の殺菌・整腸作用は素晴らしく、伝染病や食当たりの時に梅干しを食べ続けると効果抜群で、旅先で

  飲み水にあたり易い人も、梅干しを食べておけば難を逃れます。弁当に入れるのも、バイ菌の発生を防ぎ、疲労をとるので大変良いことです。

  また、夏などバイ菌の予防や伝染病の予防になり、朝梅干しを食べておくと1日の整腸作用を助けます。整腸効果が大きいと、

  腸内に溜まった老廃物を減らし、異常発酵して毒素を出すのを防ぐので、全身の機能を丈夫にします。また、胃酸の分泌を正常にするので胃酸過多症や、

  逆の低酸症のどちらにも大きな効果があります。こんな人は特に毎日、梅干しを食べるよう心がけましょう。梅には癌を予防し、治すビタミン17が多く含まれています。

  これは特に、梅の核に多いので、種も捨てないで、中の核を食べると良いのです。この梅の核を「天神様」と呼ぶが、まさにご利益あらたかな天神様です。

  癌ばかりでなく、毒素や公害物質も排出してくれるので、抗公害食品といえます。

  <梅の薬効>
  
  ◆疲労回復・血液浄化・・・梅にはクエン酸が多く含まれるが、このクエン酸はブドウ糖の効力を10倍位増す働きがあるので、糖質の消化吸収を助け、より多くの

  エネルギーを生み出します。焦性ブドウ酸・乳酸などの疲労素も中和し、血液浄化を助けます。

  ◆食欲増進・胃腸障害・・・昔の人は朝起きるとまず梅干しを食べることを習慣にしていました。梅干しは唾液腺・胃液腺を刺激して消塩液を出し、デンプン質の

  消化吸収を正常にします。つまり、2日酔いなど食欲のない時でも、梅干しを食べるとさっぱりして食欲が出てきます。また、クエン酸は体の活性化、老化防止に

  効果的です。梅に多く含まれるピクリン酸は肝機能を高めるので、全身の強化になります。また、カルシウムの吸収も助け、腸内の有効菌も育て、雑菌を殺す

  働きも強いので、整腸のためにも毎日梅干しを異食べるとよいのです。
  
  ◆老化防止・美容・・・梅干は唾液腺を刺激して唾液を分泌させ、パロチンを多く出します。これは骨や筋肉、血管などの組織の若返りに役立つので、

  肌や髪の色艶も美しくなります。性ホルモンの分泌その他、ホルモンの働きも助けます。

  ◆情緒安定・・・梅にはマンガンが多いので、精神安定と共に愛情も育てます。セカセカ、イライラの現代人には薬です。梅干は古いほど、バクテリアや

  酵素の働きが強められ、土用干しの太陽エネルギーと、大気のオゾンを吸い込んで新しい成分が生まれるので、古くなるほど薬効は強まります。

  高血圧の人も安心して食べてください。3年以上経つと塩は枯れて、塩害は消えてしまいます。自然塩は1度炒って使うと余計なにがり分が飛ぶので

  市販の精製塩でも必ず炒って使うことです。梅干を食べて高血圧が治った実例は多いのです。

  <癌の特効薬・梅核エキスの作り方>

  癌に効くビタミン17は、ビワの葉に多いが、梅核にも多く含まれ、山登りのとき、梅干の種をしゃぶっていると息切れも少なく、疲れません。梅干が

  古いものほど珍重され、古くなるとビタミン17が殻を通してしみ出し、バクテリヤや酵素の働きと共に強力なものにしてくれるからです。古い物を

  常備薬にしていたのも古人の知恵です。米国では梅がないので杏の種に含まれるB17が注目されているが、日本の梅の薬効には及びません。

  梅核エキスの作り方:@核がよく熟しているので黄色く熟した梅を使います。これを自然塩18〜20%で2ヶ月間漬け込みます。

  A2ヶ月塩漬けした梅を、真夏の力強い太陽エネルギーを入れるため、1週間位土用干しをします。すると果肉が柔らかくなり、種と分れやすくなります。

  Bこの土用干しした梅を手で一個ずつ、種と梅肉に分けます。

  C種を割って核を取り出し(布巾に種を包み、まな板の上で金槌でたたく)、手でつぶれる位まで煮ます。適当に水を入れて煮豆を作る要領で煮て、

  水がなくなるまで煮きります。

  D煮た核をミキサーにかけ、それを裏ごしします。裏ごしした核と梅肉をミキサーにかけ、この2つを混ぜ合わせて梅肉エキスの出来上がり。

  これは梅干と同じで太陽干しするので腐らないが、夏は発酵するので冷蔵庫に入れます。次の生命を宿す大切な核芯の種子はアミグダリンの宝庫です。